ケミカルピーリングとは、酸などの薬によって表皮、厚くなった角質層を剥離し、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を正常に戻す方法です。主に欧米で美容目的に利用されはじめたケミカルピーリングは、日本にも導入され、現在では多くの病院やエステティックサロンなどで行われています。シワやニキビにとても有効なケミカルピーリングですが、近年、トラブルが多くなってきたことも事実であり、施術を行う側はもとより、利用する側も充分に理解することが安全で効果的な治療を行うために大切です。
ケミカルピーリングとは薬剤(化学物質)を使って、表皮または真皮を化学的に溶かして剥離させ、新しい皮膚の再生を促すことによって、肌本来の自然な美しさを取り戻すための方法。ちなみに、ケミカルピーリングのピール「peel」とは、英語で「皮をはぐ、むく」という意味です。治療目的によって、使用する薬剤やピールする深さなどが変わります。
ケミカルピーリングで用いられる代表的な薬剤は、AHA(アルファヒドロキシ酸:フルーツ酸とも言われます.具体的にはグリコール酸や乳酸が主に使われます)とTCA(トリクロール酢酸)です。フェノール、ジェスナーズ液やサリチル酸なども使われます。
日本では1994年に厚生省からAHAピーリング剤輸入の許可がおり、同時にエスティローダーのAHA入り化粧品「フルイション」が発売され、大ヒットします。 その後、有名芸能人がアメリカでピーリングをしてきたらしいという話題から、一般女性の間でもピーリングが知られるようになります。 その後、国内でも施術してくれる医療機関、ピーリングの種類、ホームピーリング用の化粧品などが増え、現在でもにきび跡治療や肌の若返りのために、ピーリングは女性の間でブームを続けているのです。
ケミカルピーリングは皮膚科やエステティックサロンで行うことができますが、どちらも同じ施術を受けられるわけではありません。エステティックサロンでは、疾病の治療を目的とした行為は法律で禁止されています。また、ピーリングは、全く副作用を起こさないわけではなく、医療機関でさえもトラブルを起こしているケースもあります。ケミカルピーリングの施術にあたっては、その手順や使用する化粧品等は一様ではありませんが、いずれにせよまず施術が可能であるか否かの判断をすることがきわめて重要なのです。施術前には充分な説明を医師から受け、患者自身がケミカルピーリングに対して充分理解すること、そして、施術中は肌の異常がないかよく観察し、肌の異常が認められた場合はすぐに医師に相談することが、トラブルを回避する上で非常に重要なのです。
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