ケミカルピーリングとは、酸などの薬によって表皮、厚くなった角質層を剥離し、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を正常に戻す方法です。主に欧米で美容目的に利用されはじめたケミカルピーリングは、日本にも導入され、現在では多くの病院やエステティックサロンなどで行われています。シワやニキビにとても有効なケミカルピーリングですが、近年、トラブルが多くなってきたことも事実であり、施術を行う側はもとより、利用する側も充分に理解することが安全で効果的な治療を行うために大切です。
何といってもまず取り上げるべきはニキビ・ニキビ痕の治療を目的としたケミカルピーリングの効果。実際、ケミカルピーリングを行うのにニキビ治療でクリニックを訪れる方がほとんどです。毛穴の中に皮脂が詰まり、それをえさとしてにきび菌が繁殖してしまい、化膿してしまう状態です。現在、標準的なニキビ治療として外用や抗生剤の内服があげられますが、それらの治療でも治らないニキビでは、ケミカルピーリングが有効である場合があります。
また、ピーリングは軽度のニキビ痕の改善にも役立ちます。比較的経度のニキビの場合、炎症は皮膚の表面付近で起こりますが、その炎症した場所にメラニン色素が集まり、茶色く色素沈着が残る場合があります。ケミカルピーリングによって古い角質を取り除き、表皮のターンオーバーを促進させることによって、にきび跡である赤みや色素沈着を改善することができるのです。
お肌に透明感がなくなった状態を「くすみ」といいます。お肌のくすみにもケミカルピーリングは効果的。くすみは、血行不良のために皮膚に栄養や水分が行き渡らない、老廃物の排泄がよくない、古い角質が肌に残っているなどが起因して引き起こされます。これらの原因は紫外線、加齢、疲労、睡眠不足などが挙げられます、 一番の原因は角質層の透明感の低下です。排除できる原因を排除することがくすみの改善のための第1歩ですが、ケミカルピーリングによって古い角質を落とし、新陳代謝を促すことで肌のくすみに有効です。
ケミカルピーリングは、シミを薄くするために有効です。ケミカルピーリングを施術することで、新陳代謝が活発になり、角質内にあるシミの素(メラニン色素)の排出が促進され、徐々にシミが薄くなっていきます。 シミがとれるとは言えませんが、シミが徐々に目立たなくなってくるのも嬉しい効果といえるでしょう。
ケミカルピーリングを繰り返すことで小ジワが目立たなくなります。
肌の角質は、加齢によって徐々に厚くなり、厚くなればなるほど乾燥して小さなひび割れが生じてきます。ここから更に水分が蒸発し、乾燥が重なることで、シワが発生するのです。ケミカルピーリングを行うと、余分な角質が除去されますので、皮膚の表面が柔らかくなり、小じわを改善することができますが、フェイスリフトやコラーゲン注射の方が効果的です。
ピーリングは毛穴、特に角栓が詰った毛穴、黒ずみによる毛穴の改善にも役立ちます。ケミカルピーリングによって、ボツボツした毛穴や肌のざらざらした感じが取り除かれ、各栓が詰りにくい毛穴へと改善することが可能です。ケミカルピーリングによって毛穴の開きは小さくなりますが、キメの粗い肌がどこまでキレイになるかは、個人差があります。
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